院長挨拶
    院長  相 馬  悌
     
 平成30年4月1日付けで黒石病院事業管理者に就任し病院長を兼務することとなりました。
 早いもので私が当院に院長として赴任し4年が経ちました。この間県内で真っ先に地域包括ケア病棟を導入し、長年の懸案であったDPC制度の導入、小児科常勤医不在、お産の中止などいろいろなハードルを越えてきました。

 そしてこの1年、津軽地域医療圏の医師不足と2次救急体制崩壊の危機に端を発した病院機能編成は混沌とした状況にありましたがこの度少し明るい兆しが見えてきました。その中で黒石病院はこれまで通り黒石市、平川市の約半分、青森市浪岡地区、田舎館村を含め約8万人弱の医療を支え、「365日24時間救急患者の受け入れを!」「『質の良い医療』を提供する」というモットーは継承しつつ、地域医療と総合病院としての充実を目指して実践していこうと考えております。
 医局ではこの4年間で内科1名、麻酔科1名、脳外科1名の常勤医が増えましたが、診療を充実させるためには内科、糖尿病・内分泌内科、整形外科、耳鼻科はさらに常勤医を増やすことが期待されておりますし小児科常勤医の確保も望まれております。現在当院では内科外来を始めとし外科、整形外科、脳外科、眼科で予約制度を導入し、始業時の駐車場、外来の混雑が解消されてきております。平成28年度から内科の常勤医師が1名増えたことにより、外来担当医が救急車搬入に伴う救急患者対応のため外来を空けることはなくなりました。ただ、内科では診療スペースに限りがあるなかで予約外の急を要する患者さんに対応する場合が多く、また外来担当医の受け持ちの入院患者さんが急変し外来を空ける場合などのために予約時間通りに診察が進まない場合もあり、たびたび皆様からのお叱りの声も受けております。根本的解決のためには午後まで予約診療を行い予約枠内の受け入れ患者数を減らすことが最善と考えておりますが現時点では医師不足のため実施できずにおります。ご理解とご協力をお願いする次第です。
 当院では平成26年10月1日から地域包括ケア病棟を34床で稼働し、急性期と回復期または在宅の橋渡しを図ってまいりました。これは国が進める地域医療構想に沿うもので現在は90床に増床しております。これにより急性期病床のみでは時間的に不十分な在宅・生活支援を行えるようになっております。そして今年平成30年度は地域住民のニーズをふまえ回復期病棟の導入(地域包括ケア病棟1つを転換)を目指して実績作りを進めていく予定です。これにより在宅への橋渡しが一層スムーズなるものと考えております。
 また当院は、平成28年4月1日から厚生労働省が定めるDPC制度の対象病院となりました。DPC制度とは入院患者さんの病名や診療内容に応じて定められている、一日当たりの定額の医療費を基本として入院全体の医療費の計算を行う「包括払い方式」です。包括対象となる診断群分類に当てはまる場合が対象となり、これにより全国と比較した医療の標準化や透明化、医療の質的向上が図られ平均在院日数の短縮などにつながっております。
 当院は日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本外科学会、日本整形外科学会など多くの学会の教育関連病院、指導施設、修練施設となっており種々の認定医・専門医の取得を目指す研修医にも最適の病院であります。加えて常勤医がプライマリ・ケア連合学会の認定医・指導医、日本専門医機構の特任指導医を取得しております。今年4月から新専門医制度がスタートしておりますが、内科、外科、整形外科、脳外科、総合診療領域において専門研修連携施設として登録されており、専攻医の受け入れ体制を整えております。総合病院としての専門性の維持、充実に加え、地域住民の健康、病気から介護まで包括的に対応できる体制と人材の育成を目標にしており、プライマリ・ケアの初期研修にも適した病院を目指しております。
 現在青森県内のほとんどの自治体病院がそうであるように、当黒石病院もいまだ医師不足、看護師不足の状態でありますが「質の良い、安心・安全な医療」を目指し職員一丸となって診療してまいりますのでご理解のほどよろしくお願い致します。