栄養サポートチーム(NST)について
1970年、米国のシカゴで医師、薬剤師、栄養士、看護師などの多職種が集まり、患者さんのために栄養療法について討議したのがNSTのはじまりです。日本では、1998年、鈴鹿中央病院NSTの活動を契機に、急速に全国へ拡がりました。黒石病院NSTは2005年から活動を開始し、現在は、栄養と褥瘡に関わる「NST・褥瘡対策委員会」として活動しています。
黒石病院NSTについて
黒石病院NSTの活動の中心は、摂食機能療法ラウンド、褥瘡ラウンド、NSTカンファレンスなど病棟回診です。回診は毎週火曜日に行っています。
摂食機能療法ラウンドは患者さんの摂食・嚥下を実際に観察できるように、午前11時30分から開始しています。午後からは、皮膚排泄ケア認定看護師(WOC)を中心に褥瘡ラウンド、また、栄養障害、食事の摂取量低下など栄養管理に関する依頼についてNSTカンファレンスをしています。
NST勉強会は、褥瘡管理、栄養管理などについて定期的に開催しています。勉強会の日時、内容については、ホームページで随時お知らせします。院外の皆さんにも公開していますのでご参加ください。
地域との連携
2013年6月、南黒地域の病院間の勉強会「栄養と薬剤と地域連携を考える会」を立ち上げました。近隣の病院間で情報交換の場を作りたいとの要望があり、黒石病院、黒石厚生病院、ときわ会病院、独立行政法人国立病院機構青森病院、青森市立浪岡病院の5病院のスタッフが集まり活動しています。栄養・薬剤・地域連携の勉強会に加え、栄養・薬剤の情報ツールとして「栄養連絡ノート」の導入や嚥下食の地域対応表作成など、地域との連携をすすめています。
NST専門療法士認定教育施設として認定
2019年4月、日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士取得に係る認定教育施設として当院は認定されました。現在、実習受け入れについて準備中です。
今年度の目標について
入院早期の摂食嚥下評価、栄養障害の早期介入を目標にしています。
以上のように活動していますが、ご質問などございましたら栄養科までご連絡ください。