診療放射線科
診療放射線技師の業務は医師の指示のもと人体に放射線を照射して、チーム医療の一員として迅速かつ的確な診断価値のある画像情報を提供することです。そのため日頃より、患者の皆様に安心・安全な撮影技術を提供出来るよう努力しております。診療放射線科では次のような検査が可能です。
1.X線一般撮影
X線検査の中で一番身近な検査で胸部や腹部、頭部、手足といった全身が対象になります。骨折部位の状態や臓器の形、肺炎の有無、腸のガスの状態などの情報が得られます。
2.X線透視造影撮影
X線透視装置を利用してバリウム、空気を使い、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸などの部位の形状、大きさ状態を検査する消化管検査、その他尿路系、胆道系、脊髄腔、関節腔など目的部位の状態を検査します。
3.CT(コンピューター断層装置)
体にX線を照射し、コンピューター処理することにより体の輪切り(断層像)の写真を撮影する検査で身体(頭部、躯幹部、四肢)の内部構造を精密に検査できます。
4.MRI(磁気共鳴画像)
大きな磁石の中に体を入れて、電磁波(電波)を体にあて体の内部の状態を撮影します。体のあらゆる部位のいろいろな角度(縦、横、輪切り)からの写真を撮影することができます。
5.血管撮影
いろいろな部位の血管の形や血液の流れを観察したり治療をしたりする検査です。
6.核医学検査
X線の仲間であるガンマ線を放出する放射性同位元素で標識した放射性医薬品を注射し、体の外から専用のカメラでガンマ線を測定することで病気や臓器の状態の診断を行います。放射性医薬品の放射能は微量で時間とともに少なくなる性質を持っていて一部は体内で代謝されて体外へ排出されるため安全です。
7.マンモグラフィー(乳房撮影)
乳房内部を鮮明に映し出すことが可能で触診では発見できないような早期のがんを見つけることが可能です。今、乳がんにかかる人が増えています。しかし、乳がんは早期発見、早期治療をすれば治癒率が非常に高いがんです。早期発見の可能なマンモグラフィー検診を受けましょう。
8.骨密度測定装置
骨の密度を測定する機器です。 X線により骨量減少や骨粗鬆症(骨がスポンジ状にスカスカになり骨折しやすくなる病気)を調べ、高齢化社会に伴う骨折の危険を予測し、適切な治療を行うことを目的としています。X線による被ばく線量もごくわずかで済み、非常に簡単な検査ですので気軽にお受けいただくことができます。
9.ガンマナイフ
青森県に初めて、しかも日本で5台目となる最新型のガンマナイフ治療装置パーフェクションが平成22年7月から稼働しています。 このパーフェクションモデルは、脳内の一点(病巣部)に192個の細かいガンマ線ビームを集中させ、メスで切ったかのように腫瘍、がんを治す医療機器です。また、システムが完全に自動化されており、一回の操作で治療を完了できるため従来モデルに比して大幅に治療時間を短縮でき、患者様の負担が格段に少なくなっています。さらに放射線遮蔽能力は非常に高く患者様への安全性も向上しています。当院は、世界最先端のガンマナイフ治療を提供します。