臨床研修プログラム

黒石病院の特徴

  1. 青森県の二次医療圏である津軽医療圏に位置する中規模の自治体病院であり、地域医療を原点とし、高度で良質、安全・安心・満足が得られ、信頼される患者さん中心の心温かな医療の提供ができる病院を目指している。
  2. 脳血管障害患者を含めた多彩な救急搬送患者を年間約1200名ほど受け入れており、この地域での中心的な救急病院としての役割を果たしている。
  3. 急性期疾患や軽症から重症までのcommondiseaseを豊富に体験できるとともに、亜急性期・回復期から慢性期までの全経過を幅広く研修でき、プライマリ・ケアの初期研修には最適の病院です。
  4. 総合病院としての機能を持っていることに加え、外科の鏡視下手術、乳腺専門外来や内科の消化器疾患やリウマチ・膠原病専門外来、肝腫瘍外来および糖尿病内科の評価も高い。
  5. 日本内科学会教育関連病院等、多くの学会の認定施設となっており、認定医・専門医の取得を目指す研修医には適した病院である。
  6. 地域の中核病院として、また日本医療機能評価機構認定病院を目標に努力中である。

研修プログラムの特色

  1. オリエンテーションとして、研修の最初の1週間を、病院の理念・倫理・医療安全管理・院内感染対策等の理解に加え、事務局医事会計係、リハビリ科、栄養科、薬剤科、看護局、診療放射線科、中央材料室、臨床検査科、診療記録管理室(病歴室)などの研修を通じ、医師として他職種の業務に関する最低限の知識・理解を身に付けることによって、相互理解による全職種の職員との円滑なコミュニケーションが得られるように配慮した。
  2. 救急部門の12週間の研修は、整形外科、脳外科、麻酔科で研修を行なう。ただし、救急搬送の患者が来院した場合は、整形外科、脳外科や麻酔科で研修中であっても直ちに救急外来室に駆けつけ、当該科の医師のもとで指導を受けることとし、救急搬送患者の多い当院で、種々の急性期疾患や軽症から重症までの多種多様なcommondiseaseを含んだ疾患・病態への対応能力が効率的に習得できるとともに幅広いプライマリ・ケアが身に付くようにした。
  3. 地域医療では、黒石市周辺の診療所等での活動を中心に理解できるように配慮した。また沖縄県立南部医療センター・こども医療センター、北部病院、八重山病院等の附属診療所で僻地・離島での地域医療の研修も選べるようにもした。
  4. 1年目に内科24週、救急部門12週の研修に加え、必修科目として外科、産婦人科、小児科および精神科の研修を4週間ずつ行い、2年目に地域医療4週間の他に48週間は将来専門とする診療科を中心に、関連の診療科や不十分な分野での研修を行なうプログラムとしている。将来専門とする、あるいは関連の診療科としては、プログラムの選択科目などを含める他に、受け入れの了解が得られれば、協力型病院で数週間の研修を行うこともできる。

プログラム概要

  1. 1年目は内科研修24週、救急部門研修12週、外科、産婦人科、小児科および精神科の研修を4週ずつ行い、2年目は地域医療研修4週間のほか、選択科48週は将来専門とする診療科を中心に、関連の診療科や不十分な分野での研修としている。
  2. 研修開始直後の1週間をオリエンテーションにあてる。
  3. 内科では指導医のもとで消化器・血液・膠原病、循環器・呼吸器・腎、糖尿病・内分泌・神経疾患について研修する。なお、循環器疾患については、つがる総合病院、または弘前大学医学部附属病院の循環器内科で4週間研修を行う。
  4. 救急部門は、整形外科、脳神経外科、麻酔科で研修するが、救急車搬送患者が来院すればすぐに救急外来室に駆けつけ、当該科の医師の指導のもとにその救急外来患者を優先とした研修を行なう。なお、沖縄県立中部病院での救急部門での研修は2年目の選択期間に4週間可能である。
  5. 選択科は48週間とし、関連の診療科や不十分な分野での研修としている。この研修対象診療科は内科、糖尿病・内分泌内科、小児科、産婦人科、外科、整形外科、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科、精神科、泌尿器科、地域医療、保健・医療行政(保健所)、救急部門(沖縄県立中部病院)である。原則4週間単位で自由に選択できるが、内科での循環器研修は原則8週間以内、沖縄県立中部病院での救急部門研修は4週間とする。ただし、精神科や保健・医療行政は2週間でも可能である。また、上記の診療科以外の専門としたい診療科での研修を希望する場合は、その希望に柔軟に対応する。特に、弘前大学医学部附属病院での研修を希望する場合は当該科と協議の上で受け入れが了解されればその科で数週間研修を行うこともできる。1年目の8月頃には2年目の将来専門としたい診療科とその関連の診療科希望とその研修期間等について調整し、最終決定を行なう。また、2年目に入る時に研修が到達目標に達しない可能性がある場合は、2年目の選択科のうち4~8週間を到達目標達成に必要な診療科の研修に割り当てるものとして、再調整を行なう。

副直・当直体制

1年次副直(23:00まで) 月8回程度
最終3か月間は当直医と翌朝までの副直が月4回程度。
2年次当直 月4回程度(バックアップの指導医の連絡体制下)

医局等の環境・設備等

冷暖房完備、図書室(パソコン、プリンター完備、文献検索弘前大学医学部図書館と契約して文献複写依頼可能)、コピー機、インターネット使用可、本棚・机・椅子、ロッカー、携帯PHS、シュレッダー、当直室(男性、女性別々で、バス・トイレ・テレビ付)副直室、男性用宿泊施設兼休憩室、女性用宿泊施設兼休憩室、テレビ、冷蔵庫、視聴覚室

処遇

身分常勤医師(臨時職員)、職名は研修医師
給与1年次 月額492,768円  2年次 月額504,368円
(1,2年次とも地域手当を含む)、
期末手当 1年次 424,800円(6月・12月)  2年次 434,800円(6月・12月)、
副・当直手当は別途支給
保険全国健康保険協会管掌健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険を適用
勤務時間平日 8:15~17:00
健康管理採用時の健康診断と年1回の定期健康診断
宿舎病院借り上げアパート家賃月額1万円(光熱水費は別)
賠償責任保険病院賠償責任保険加入(医師賠償責任保険も病院で加入)
研修活動学会・研修会等への参加は可
研修旅費年間75,000円(BLS・ACLS参加費や本人発表での超過分は病院負担)
年次休暇1年に12日、年末年始(有給休暇)、夏季休暇

年次報告